薪ストーブが欲しい!
でも一体何を基準にしたらいいのかわからない…
暖炉=薪ストーブなの?
一生使えるものなの?寿命は?
このページでは「薪ストーブを選ぶときの基準・方法」についてお答えいたします。
Q1・ 暖炉と薪ストーブとはどう違うのですか?
一般的な暖炉は、開放型でユニットを壁に埋め込んだ形です。
炎を直に感じられ見た目豪華ですが、燃焼効率が悪く、薪の消費も早いわりに暖かくなるのに時間が掛かります。
設置費用も高額となるケースが多いです。
最近はビルトインタイプとも呼ばれる薪ストーブ仕様の物も有ります。
一方薪ストーブは、密閉型(エアタイトタイプ)が主流で最新の燃焼テクノロジーにより、燃焼効率が高く薪の消費量を押さえられ経済的です。
フリースタンディング暖炉とも呼ばれお部屋のどこにでも設置できる利点が有ります。
Q1-2 鋳鉄製と鋼板製ではどちらが良いのですか?また耐久性や寿命の違いは?
それぞれ長所・短所が有ります。
鋼板製の良いところは、立上りが早い事がまず挙げられます。
早くお部屋を暖めたい時には熱伝導率が高い鋼板性がおすすめです。
しかし冷めやすいと言う欠点も有りますね。
また、加工がしやすい事からスタイリッシュなデザインに対応可能で、比較的大きなモデルも製造が可能です。
鋳鉄製は何といっても鋳物の蓄熱性が魅力です。
一度暖まれば冷めにくくお部屋が急に寒くなりにくい利点が有ります。
また鋳物のパーツを組み合せる事で製造されているため、パーツ交換などのメンテナンスが容易です。
Q1-3 輻射式と対流式など燃焼方式の違いは?
輻射式は、炉内の熱を直接ストーブ本体を通じて熱を伝える燃焼方式です。
波長の長い遠赤外線が発せられ心地良く、直接熱を体感出来ます。
炉壁や炉台にも蓄熱させ熱効率を上げることも可能ですが、遮熱処理をしっかりしないと壁や床の低温炭化の原因ともなりかねません。
ヒートシールドなどを本体に取付るモデルも多くなっています。
対流式は、薪ストーブ本体の両サイドやリア部分が二層構造となっているものです。
二層構造の間で暖められた空気が自然対流で室内に発散されます。
対流式といっても、ドア前面や天板からは輻射熱が発せられ天板でお湯を沸かしたり煮物をしたりすることが出来るモデルも多く発売されています。
薪ストーブ本体表面が輻射式よりも熱くならないので安全性に配慮されています。
対流式の最大の利点は、壁や家具との離隔距離が大幅に軽減される事です。
大げさな炉壁や炉台を設置しなくても設置出来、コストを大幅に削減できるのが魅力です。
大型テレビと並列して設置することも可能です。
Q1-4 触媒式と非触媒式
20世紀末に薪ストーブの大きなテクノロジー革命が起こりました。
薪ストーブの排煙に対する大幅な規制強化が施行され、薪ストーブメーカーは、競って排ガスのクリーン化を余儀なくされたのです。
大まかに分けて、北米メーカーは触媒(キャタリティックコンバスター)を使った方式に。
ヨーロッパやオーストラリアのメーカーはクリーンバーン方式を採用し二次燃焼させることに成功したのです。
触媒式は触媒が機能する温度に達するまで炉内を暖めた上で、二次燃焼室での燃焼に切り替える必要が有ります。
バイパスダンパーを操作し切り替えるのですが、この開閉のタイミングには慣れが必要です。
また、触媒のメンテナンスや交換が重要になります。
薪の燃費や燃焼時間はとても優れていますが、こうしたことをきちんと把握した上で使いこなすとが絶対条件となります。
非触媒方式(クリーンバーン式)は、炉内温度が一定まで上昇すると自動的にクリーンバーン燃焼が始まります。
揺らめく幻想的な炎(オーロラの炎)が簡単に見られます。
薪の持ちや消費量は若干落ちますが、メンテナンス性も良くランニングコストも軽減され経済的です。