薪ストーブは 薪が無いと燃やせません。
誤解されがちな「薪」についての情報をお伝えしたいと思います。
Q5-1 針葉樹は焚けないのですか?
何故か針葉樹はダメ、という風潮が日本ではありますが、焚けます。
ただし、広葉樹のように火持ちがしませんし、一気に燃えて高温になりやすいため温度管理に注意が必要です。
反面、火付きがよく着火時に使用したり早く炉内を暖めるには最適です。
広葉樹は火持ちが良いのですが、着火性は良くありません。
それぞれの特長を知り、使い分けるのがコツです。
Q5-2 乾燥はどの程度までしたら良いのですか?
自然乾燥で含水率20%以下が最適です。
原木の伐採時期で元々の含水率が変動します。
秋以降冬の木の休眠時に伐採するのが好ましいです。
玉切り後はなるべく早く割って積みます。
理想では広葉樹で1年半~2年、針葉樹では約1年で乾燥し薪として使用可能となります。
Q5-3 薪の長さは?
薪ストーブの仕様欄に最大使用可能薪長が表示されています。
実際に使う長さはこれより5cm以上短い薪を使用してください。
目一杯の長さの場合炉内を傷つけたりガラス窓を破損する危険が有ります。
また、乾燥が悪い場合、木口から出る水蒸気で耐熱レンガが早期に破損する場合もあります。
Q5-4 薪の太さは?
薪の太さは、薪ストーブの温度管理に大変重要な役割を持ちます。
大割(φ100)・中割(φ70)・小割(φ40)の3種類を準備しておくと大変便利です。
焚きつける際は小割や中割を、巡航運転に入ったら太割を使用します。
早く温度を上げたい場合や熾を作りたい時も小割・中割を使います。
φ100以上の薪は、乾燥が進まず燃焼効率を落とす原因になりますので注意して下さい。
Q5-5 燃やしてはいけない物は?
未乾燥の薪は厳禁です。
コンパネや集成材など接着剤を使用しているものもいけません。
海辺の流木や、海に浮かんでいた外材なども塩分を含んでいるため使用不可です。
勿論家庭から出るゴミ類は燃やさずにゴミとして出してください。