あっと言う間に12月に入りましたが、晩秋の海上の森の冬に備える虫達ご紹介の山の家Gです。
まずはオビマルツノゼミですが、こんな時期まで生存しているとは驚きです。
セイタカアワダチソウにとまっていましたが、普通は9月頃までで姿を消すみたいです。

ヤマハンノキの皮をめくって見つけたのはミヤマヒラタハムシ。昨年も同じ木にいました。メタリックな色でお気に入りのハムシの一種で越冬組です。

ガードレールの上にいたのはコロギスの幼虫です。幼虫の時には翅がなくこのまま越冬します。肉食でかなり獰猛な性格ですが、コオロギとキリギリスの中間の仲間でどっちつかずの名前ですネ。

シロオビアワフキです。よく見ると顔がユニークでチョイ悪の感じ。

イチジクの切り株にはキボシカミキリが2頭。カミキリムシの中では比較的長生きの種ですが、農家の方々には嫌われ者です。

この日は比較的気温が高めで、陽だまりではムラサキシジミが日光浴していました。

クズの葉の裏にいたのはマメドクガの若齢幼虫です。ドクガですが触っても平気な種です。

サテライトのトイレの床でトゲナナフシを見つけました。危うく踏まれそうなところを救出し傍の枝で撮影です。この時期の暖かい日に出てくるようです。

海上大正池でオツネントンボを発見。越冬する数少ないトンボです。
前翅と後肢の縁紋が重ならないのが特徴です。

この日見つけたカメムシはハサミツノカメムシ。お尻のツノが短いので♀です。
両肩が赤いのが特徴でこれも越冬します。

ずっと探していた幼虫をやっと見つけました。クロヒカゲの幼虫です。
ササの食痕を目当てに探したところこの日は3頭確認できました。
左が頭です。顔をアップで写すと・・・、カワイイ!!ウサギさんみたいです。

毎年越冬する電柱の元にはお約束のナミテントウたち・・・。模様が色々で面白いです。

ナナホシテントウがセイダカアワダチソウの葉にいました。
何を狙っているかとよく見ると茎にたくさんのアブラムシ発見!
セイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシという超長い名前のアブラムシ君でした。

クロヒカゲの幼虫探しでササの裏を見ていたら白い虫がウジャウジャ・・・。ちょっとキモチ悪いです。
カイガラムシかと思いましたが調べるとササコナフキツノアブラムシと言う虫でした。

最後もササにいた越冬組のコウチュウはオジロアシナガゾウムシ。
パンダゾウムシとも言われるように白黒模様が特徴です。

イヤーまだまだ紹介しきれません・・。
冬に向かうと虫たちが居なくなったと思いがちですが、どっこいあちらこちらで来たる春に向けて準備中なのがよく分かります。
薪ストーブシーズンインとなり益々多忙な日々の山の家Gでした。