図鑑という言葉から何を連想しますか?ある人は昆虫、ある人は宇宙、ある人は家具、ある人は…。
人によって○○図鑑、の○○の部分は差はあれども、厚手のカバーであつらえられた表紙と背表紙、大きなサイズのページをめくると底には詳細な解説と色鮮やかな写真がたくさんたくさん載っています。
そこには「知りたい」という欲求を適えてくれます。
私がぱっと思い浮かぶ「図鑑」というと、○○百科のような小学校や中学校の図書館にあるようなものではなくて、何故か家にあった「ブリタニカなんとか辞典」です。
ものすごく分厚くてかっこよかったですが、中身はちいさーな文字でとても読む気が起きませんでした…
さて毎度毎度の片づけ関連本です。
表紙とタイトルで借りてみようと思いましたが、これがなかなか面白い本でした。以下「はじめに」より引用
もし、あなたに新築・リフォームの予定が無くても大丈夫です。建物そのものに手を加えるチャンスがなくとも、「なぜ自分の家は散らかるのか?」という積年の疑問に建築的な角度から分析してみる姿勢は、部屋の模様替えや家具配置のアイディアなどに、今後ピリッとくるスパイスを効かせてくれるはずです。なにより、「片づけてもすぐに散らかる」の背後にある建築上の理由を知ることは、それ自体、人間の何気ない動きや習性、住宅というものの機能や役割を捉えなおすよい機会となります。
「建築的な角度」「建築上の理由」という、根本的な問題に目を向ける、というのは今までになかった新しい視点でした。
さっそくページをめくってみると、「必要な場所に必要な収納がないから」という当たり前すぎる回答が書いてありました ^^
住まいの片づけとは、自分自身を理解する第一歩であり、自分の「態度」を映す空間との関係改善を図る行為です。
なかなかに手厳しい様な、耳が痛い言葉です…。
職場と自分の家、というのは生活するうえで最も長い時間を過ごす空間です。
その空間との「関係」を見つめなおすというのは=自分自身を見つめなおすことと同義、ということでしょうか。
よく「本棚をみればその人の人となりがわかる」と言いますが、長い時間を過ごす空間はその人そのものを表しているのかもしれません…。
逆に言うと、素敵な空間を作ることがその人を素敵な人間に近づけられるのかもしれませんね。
ということで整理整頓清潔清掃を改めて心がけるよいきっかけになる1冊でした。
もちろん住まいのヒントや具体的な寸法なども載っており、購入して何度も読み返したい1冊に出会えました。
(例によって図書館で借りた本です^^)
